講師ブログ
2018年7月7日
なぜ勉強をするのか?

人々自ラ其ノ身ヲ立テ、其ノ産ヲ治メ、其ノ業ヲ昌ニシテ、以テ其ノ生ヲ遂ル所以ノモノハ他ナシ、身ヲ修メ、智ヲ開キ、才芸ヲ長ズルニヨルナリ。而テ其ノ身ヲ修メ、智ヲ開キ、才芸ヲ長ズルハ、学ニアラザレバ能ハズ。是レ学校ノ設アル所以ニシテ、・・
1872(明治)5年に発布された「学制」について、つまり「学事奨励に関する太政官布告―被仰出書」の冒頭です。
人々が自ら身を立て、生計を立て、生業を盛んにし、その人生を全うすることは、ほかでもなく、行いを正し、知識を広め、才能や技芸を磨くことによって達成される。そして、行いを正し、知識を広め、才能や技芸を磨くことは学問によって可能となる。これが学校を設置した理由である・・・
なぜ勉強するのか?そう、「その人生を全うするため」なのです。
人生は社会に出てもいくつになっても、勉強の連続です。内容も実学に近づきます。
そのときに皆さんを支えるのは、「学生時代に身につけた学び方」です。
一生懸命勉強したり、何かを調べたり考えた経験の乏しい人は、残念ながら職業人としても大輪の花を咲かせることは難しい。
大人になってからでは遅いのです。
厳しい先輩や師匠たる人を探し当てて教えを乞うたり、自分のチカラで努力、前進するという姿勢に転じるのは、大人になってからそうそうできることではありません。
もし「手遅れだ」という自覚のある人なら、そして職業人として成功したいという強い志を持った人なら、険しい道であることを覚悟したうえで、変わることができるでしょう。