講師ブログ

2018年9月15日

学校の課題, 漢文, 講師ブログ, 高2, 高校部

定期テスト対策!『史記』「鴻門之会」問題の予想

蒸し暑かった日々もすこし秋めいて、勉学に集中する高校生たちが真花塾でも目立ちます。10月に入ると中間テストもあり、定期テスト対策でバタバタする高校生が珍しくありません。
そういうときこそ、真花塾はみなさんをサポートするべく、キッチリ指導やアドバイスを行いたいと考えております^^今回は勉強で苦戦する高校生が多い史記の『鴻門之会』について紹介いたします。

いまさらだけど『史記』「鴻門之会」って?

いまは昔、中国が秦と呼ばれていた時の話です。秦(しん)の始皇帝の死後、中国各地で反乱が起きました。
さまざまな者が、次の皇帝の座を狙って、反乱を起こし、反乱軍を指揮していました。その皇帝の座を狙う者たちの中に、有名な項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)がいました。
二人は同じ反乱軍に属していましたが、戦の最中に占領の順番でトラブルが発生し、友軍同士で戦いに発展しそうになります。

この時点では、劉邦の軍勢よりも、項羽の軍勢のほうが強大です。
そのため、もし項羽軍によって劉邦軍がこれから本格的に攻めこまれたら、劉邦軍に勝ち目はありません。
さらに、お互いの陣営には、そのバトルを望まないものがいました。項羽の親戚の項伯(こうはく)も、その一人でした。
彼は劉邦軍にいる張良と親しい関係でしたので、項羽軍の劉邦軍への侵攻計画を張良に伝えることにしました。

この緊急の知らせを聞いた劉邦は、さっそく、和睦(わぼく)の申し入れをします。そして、項伯は、その劉邦からの申し出を項羽に伝えました。その後、劉邦が停戦のため、項羽に面会を申し込み、そして鴻門(こうもん)にて、ある日の朝、項羽と劉邦との面会が始まります。その模様について、詳しく述べられているのが史記『鴻門之会』です。この流れを頭において、話を読み進めないと、暗殺のはかりごとや、殺生沙汰を望まない忠臣の存在などわけがわからなくなります。

スケールの大きい「鴻門之会」もきちんと分かれば漢文の実力者に!

この「鴻門之会」は文章が長く、たとえ現代文や英語の長文に慣れているような高校生でも、かなり苦戦します。教科書でも、「剣の舞」として場面を限定していると思います。

ここをしっかり読み切ることができる高校生の皆さんは、普段からバランスよい勉強をされていると思います。そうでない高校生の皆さんは(^^♪、いまからしっかりポイントを考えながら勉強をしましょう。ここで、そのポイントを真花塾が紹介します。

「鴻門之会」の登場人物をおさえよう

「沛公」(はいこう) = 「劉邦」(りゅうほう)
この話は、将来、天下を取りたいと願う項羽の道を阻むであろう「沛公」(はいこう) = 「劉邦」(りゅうほう)を暗殺する動きを追う話という認識が大事です。

「項王」(こうおう) = 項羽(こうう)
劉邦のライバルと言えば、項羽ですが、じっさいのところ、今回の暗殺に彼自身は興味ありません。あくまでも参謀や家臣が、劉邦の命を狙っているのです。

劉邦を殺したい人
范増(項羽の参謀)、項荘(項羽の従弟で武将)

劉邦を守りたい人
張良(劉邦の部下)、項伯(項羽の部下だけど、劉邦に命を助けられた過去があり、恩義を感じている)

この6人の描写をしっかりおさえましょう!

昔の時代にもパワーシート?方角にも注意!

現代でも車や食事の場所では、目上の方・ゲストなど敬う方を優先とする考え方、交渉に最適な場所「パワーシート」という考え方があります。古い時代でも同じで

席のおきかたは、主従であれば北が主人(えらい人)、南が従(部下・目下のもの)であり、
主客であれば東が主(ホスト…へりくだる人)、西が客(ゲスト…敬う人)という考え方が一般的です。

高校生の皆さんには、改めて座り方をチェックしてほしいです。

鴻門の会における席の構図を読みとってみると、項羽が西に座り叔父の項伯がそれと並び、次の席次の北には項羽の部下である范増が座り、命を狙われている沛公は三番目の南に座り、沛公の部下である張良は最後の末席の東に座ったことがわかります。

この座り方は、項羽の側が沛公よりも優位にあることを視覚的に示したものであったことになります。対等の条件で話し合い、仲直りする場ですが、いろいろな思惑が働いています。

例えば、項羽はバトルのきっかけになったトラブルの誤解を理解して、劉邦を許そうとしています。しかし後に劉邦が危険人物となる可能性を感じ、今回の会談で暗殺したいと主張しているのは参謀である范増なんです。

そのため范増はいろいろ、イライラするようなことをやっていますよ。部下の家族を人質に暗殺を命じたり、早く殺せと目くばせしたり、なかなかのツワモノです(笑)

さあ、そんな状況で、いかに劉邦がピンチを脱するのか?

彼の周囲にいる部下や武将、恩義を感じる項伯がどうするのか丁寧にチェックしてくださいませ。

『鴻門之会』の定期テスト出題ポイント

高校生の皆さんにおさえてほしいポイントを紹介します。

一、なぜ沛公は項羽のもとに謝りに来たのか?
二、於レ是、何-如、今-者、即、遂、尽、賜ヘ、の漢字の読みを送り仮名も含めて答えよ。
三、沛公北嚮シテ坐シということは、沛公はどこに座ったのか、東・西・南・北で答えよ
四、范増がおこなったこと
五、項伯がおこなったこと
六、後に登場する樊噲の言葉「而ルニ聴二キテ細説一ヲ、欲レス誅二セント有功之人一ヲ」の意味とその理由

以上のことを押さえて、音読することから取り組んでみてください。

今回は高校生専門のネット塾・真花塾が史記「鴻門之」』について、読み進める際の考え方やポイントを紹介しました。古文・漢文の勉強なら、真花塾がサポートいたします。

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