古文を捨てる?大学受験生

そろそろ高2生の全員が進路に関心を持つ時期です。生徒に志望校をどうやって決めさせていますか。

志望学部→志望大学→受験科目の順に決定するのが理想です。「何を学びたいのか」「どこで学びたいか」「そのために何を勉強するか」ということです。

国語は文系ではほぼすべてで必須、理系ではセンター試験つまり国公立志望者には必須ということが多いのですが、ここで彼らにとって本当に「道が決まる」のは古文(漢文)です。

古文は捨てられます。高1から苦手、そういえば中学のときから嫌い、学校の授業はちゃんと聞いているのに、いざ試験前にノートを見直したら、何のことかさっぱりわからない・・・そんな悩みを抱える大学受験生にとって、「古文漢文で受験しない」というのは有益な選択肢のひとつです。

しかし、もし安易に捨ててしまった場合、その「道」には厳しさがつきまといます。

関西私立大学の場合、関関同立、産近甲龍レベルにおいて古文は必須です。捨ててしまっては配点上どうしても合格は不可能です。摂神追桃レベルでも一般入試では古文が課されます。

捨てる!そして絶対合格したい!となれば、それら以外の道、つまり私立大公募制推薦で確実に合格しておくのが近道です。文系では英語と現代文の2科目。理系なら国語そのものがありません。

ラッキー!と喜ぶ生徒もいますが・・・われわれ講師としては複雑です。高校入試から継続受講してくれて、指導を続けてきた生徒が、自身が決めたこととはいえ、偏差値50に届かない大学を「第一志望」にせざるを得ないのです。もしかしたら保護者の方も、心のどこかで同じ思いを抱えておられるかもしれませんよね。

古文・漢文は学年を問わず、いま習っていることがそのまま大学入試につながる科目です。

苦手なら早急に対応し、少なくとも定期テストや課題問題レベルは自力でこなせるようにさせましょう。得意な生徒には、模試や大学の過去問に早く取り組ませ、「もっと点数を上げるためにどんな勉強をすべきか」を提示しましょう。

私たち講師ができる最善の進路指導は「生徒の選択肢を多く持たせること」です。
そのキーポイントとして、ぜひ古文(漢文)の力を活用していただきたいと思います。