講師ブログ

2018年7月6日

古文, 大学受験, 講師ブログ, 高1, 高2

古文がつまらない?おぬし、それはもったいない!

高校生指導に特化したネット塾・真花塾では、古文・漢文をメインに受験指導をしています。私の動画添削指導を受けている高校生、特に1、2年生たちは「古文」と聞くだけで苦手感があるようです。もし、なんのこっちゃイメージが分からないということが「理由」で本当に古文を避けているのだとしたら、私は「おぬし、それはなんともったいない!」と言いたくなります。今回は大学受験の勉強でも役立つ、古文の考え方について紹介いたします。

大人でも難しい思想「無常観」

大学受験のために高校3年生へ古文指導を行っていると、「無常観」と発想が難しいとこぼす声が多いです。無常観は仏教的思想とも呼べるもので、どんなものにも限りがある。形あるものは壊れる。若い者はいずれ老いる。栄えたものは廃れるといった世の中の止められない流れに対する受け止め方、はかなさのようなものです。それを文脈からつかみ取るということがポイントですが、正直なところ、大人の方でも難しいものです。まずは、古文の面白さを理解することを私は古文指導の専門家としておすすめします。

古文はあくまでも情報や物語を伝えるもの!イントロ次第でイメージチェンジ

古文は現代の私たちがそうであるように、古い時代の読み物として定着した作品が多いです。私たちが娯楽のひとつとして物語を楽しんでいるように、昔に生きた人々も楽しんだ物がつまらないなんてこと、あるでしょうか?物語に対するイメージを変えてみることで、古文への意欲や楽しさというものは格段に上がってきます。

例えば
紀貫之の「土佐日記」とは、有名な紀貫之がユーモアを交えて綴った文学作品ですが、女性に扮して冒頭を書き始めていることから、日本で初のコスプレ日記という称され方をすることもあります。本当は土佐で身内を亡くした、早く故郷に帰りたい気持ちも見え隠れする、ちょっと切ない作品です。とくに日記のラスト。入試問題としても出題されますね。

そして「源氏物語」。インターネット上で大学受験に合格した高校生のコメントを見ると、恋愛に関する描写が多く、最古のラノベとして楽しんだという声もあります。大学受験勉強の方法として、「あさきゆめみし」など古文漫画などでイメージを沸かせて勉強するというものもあります。

実際に高校の古文でも「児のそら寝」で、ぼたもちがほしい、でも子どもだとみられたくない葛藤が招いた児の、喜劇の結末にわらってしまったという方も多いでしょう。古文は耳慣れないまたは、見慣れない言葉のイメージさえクリアすれば楽しい物語がいっぱいです。

まとめ

今回は、高校生に古文に対する考え方について紹介しました。いわゆる”お勉強”や”テスト対策”としてのみ古文に取り組むのは、とてももったいないですよ。私たちがいまも見聞きして笑ってしまうようなストーリーやエピソード、古文にはいっぱいあります。古文・漢文に特化したネット塾・真花塾で古文の”考え方””から勉強してみませんか?楽しく学んで、志望大学に適う点数アップが塾長・吉川の志すところです。