漢文カテゴリー記事の一覧です

2020年3月12日

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入塾手続きの前に知っておきたい!”個別指導”とは

「うちの子、“こんな感じ”なので、やっぱりどうしても集団塾よりも個別指導じゃないとと思いまして・・・」

大学受験を目指し、このように受講希望されるのは高校生ばかりではありません。中学生も増えています。

 

古典特化のオンライン授業を行う当塾において、中学生さんの場合は、やはり保護者の方がホームページをご覧になって、お問い合わせくださるというケースがほとんどです。

とはいえ、中学生のみなさんもいつか必ず高校生となる日が来ます。そして、大学受験を目指される日が来るでしょう。

ですから、中学生の方はすべて高校0年生と思って接しております。

 

お電話で、お子様についてお聞かせていただくと、小学校のときのお勉強の好き嫌いや、得意だったことなどが分かります。中学受験のときのがんばり、学校の先生にほめられたこと、家庭教師の先生によく注意されたことなど・・・。

それらはすべて、ご本人にとって成長の証であり、強烈な記憶となって「いま」を作っています。

 

同じように、保護者の方にとっても、お子様の「成功」の体験や、反省に迫られた経験は強く残っておられることと思います。

その積み重ねで「やっぱり個別指導でないと伸びない、合わない」というご判断をなさり、お問い合わせにつながることはよくあります。

 

ただ、もし本当に「集団指導が合わないから」という理由のみの場合は、「個別」に絞られる前に、少しお子様と話し合っておいていただきたい点がございます。

それは、原則、個別指導のほうが“断然厳しい”ということ、そして“自分で自分を変えていこうとしない生徒さんにとっては、その指導が逆効果になる可能性がある“という現実です。

 

個別指導は、指導する先生と生徒さんの距離が、物理的にも精神的にも近いものです。

その分生徒さんの、勉強へのマイナスの感情や甘えも、ストレートに先生に伝わります。それらは無意識的なだけに、とてもデリケートな問題になりがちです。

 

つまり、勉強についての、きめこまかな指導を望まれての受講であると同時に、「勉強のレベルアップのための努力」の枠を超えて「生徒さん自身の人間的な成長」を強く求められるのが、個別指導なのです。

 

たとえば、このような場合が重なると、どうしても健全なコミュニケーションは難しくなっていきます。すれ違いが大きくなれば、当然指導の効果も薄れます。

■添削や教材データを受け取ったときに「受け取りました」というレスポンス「ありがとうございます」という気持ちを言葉にして伝える習慣がない

■授業時間にことわりなく遅刻しても「すみません、実は・・・」と説明することができない

■しょっちゅう忘れ物をする

■授業中に電話が鳴ったときに、ことわりなく当たり前のように電話に出てしまう

■授業をさえぎって学校の先生の悪口を言い続ける、友達や家族の話を延々とする

■志望校を相談なしにコロコロと変え、指導のながれを断ち切り続ける

■いつでもどんな場合でも「先生が生徒の個性に合わせてくれるのが“個別指導”だ」と思い込んでいる

など。

 

集団塾なら、無理に自分から担当の先生に言葉をかける必要はありません。配られたプリントなどは黙って受け取ってももちろん構いませんし、遅刻などで叱られたときは「すみません」と言えばそれ以上の追及はなく、自分で事情説明するのを迫られる必要もないのかもしれません。

いい意味で「先生とほどほどの距離感でつきあう」ことができるのです。

 

でも、個別指導では、先生と生徒が真っ正面から向き合い、互いのエネルギーをやりとりしながら時間を過ごします。

そんなとき、健全なコミュニケーションが取れなければ、当然叱ることになります。

成績と直接関係のない部分で、先生は良くない点を指摘し、人としての成長を促しながら、生徒さんが「なぜ自分は受講して、どんな結果を望むのか」という本来の目標と向き合ってくれるように導かなくてはなりません。

その時間は、パッと見では勉強の指導と関係ありません。ですが、志望校合格のための指導には不可欠です。

それを「厳しくきめこまやかな指導」と受け取るか、それとも「キツい指導、余計な声かけ、しつこいやり取り」ととらえるのか・・・それは生徒さん本人と保護者の方の価値観しだいです。

 

いざ入塾してから「こんなはずではなかった」と感じながら、自分に合わないと言い出せずに受講なさることになってしまっては、その時間はご本人にとって大きな損失です。そうなる前に、ご入塾を検討されている段階で、ご家族でよく話し合ってください。

 

個別指導は、けっして「集団塾についていけないから選ぶ」ものではありません。

「自分の目標に向かってがんばりたい、そのために先生としっかり向き合いながら、きめこまやかな指導をうけたい」と思える生徒さんを、きっとどの個別指導の先生も待っています。

 

”超・個別指導”のオンライン塾である真花塾では、塾長自らが責任を持って、一人ひとりとまっすぐに向き合います。そして、皆さんにとって何よりも大きな幸せである「志望校合格」のための指導をします。

さらに、私が生徒さんや保護者の方に書くメールやLINEは、だいたい長文です。指導の意図をご家族みなさんで共有していただけるよう、言葉を尽くします。

課題の提出が滞る場合は、生徒さんを叱るよりも前に「なぜできなかったのか」をともに話し合い、同じことが二度と起きないように、課題の出し方を工夫し、その分だけご本人の創意工夫も引き出します。

 

これが“超・個別指導”のキャッチコピーにこめた信念であり、塾としての覚悟です。

いま、なぜ個別指導にご興味を持たれたのか。
これからご本人としてもご家族としても、どのように変わっていきたいのか。

私といっしょに、その対話を重ねて、その答えを見つけてみませんか。

2019年6月22日

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”質問できない受験生”は社会人になっても大ピンチ?!

こんにちは!真花塾塾長ヨシカワです。6月後半からはとくに、高校生の定期テスト、夏休み前の大学受験指導にも熱が入った毎日です。さて、先日友人が転職活動でのインターンについての体験談を聞かせてくれました。今回はそのエピソードから、大学受験指導の
「質問力」と「その後」
を考えてみました。

インターンで「見られていること」とは

彼女は転職にあたり面接などの選考を受けたあと、3時間ほどのプログラムとして実際に配属予定の職場でインターンをしたそうです。そして、「困ったらなんでも言ってくださいね」という言葉とともに紙に書かれた内容と手順を渡され、それにしたがってPC作業をすすめることになったのだとか。

実際に作業に取り掛かってからも、スタッフが何人も声をかけにきたそうです。その友人もあとから知ったそうなんですが、「実は」というべきか「やはり」というべきか、そのインターンはれっきとした採用選考のひとつに含まれていました。

見られていたのは「ちゃんと質問できる人かどうか」ということ。

■初めての業務で、絶対に質問が出るはずなのに「しない」姿勢のままでは、いざ一緒に仕事をしたときに支障が出る

■スタッフがわざとどんどん声をかけて作業の手を止めさせているが、そのときをチャンスととらえて質問してこないようでは、コミュニケーションが心配。入社後の伸びも期待できない。もちろん作業に必死になって、まわりを無視して挨拶も返さないようでは論外。

このような意図があったそうです。

面接の通りいっぺんのやり取りでは、そう簡単に職場に適するかまで見抜くことはできません。でも実際の仕事ぶりを見て判断すれば、たとえ短時間でも、人となりまでしっかりと選考にふくむことができます。すばらしいインターンだと思います。

その友人は、もちろん「どんどん質問する」人でした。そして、いつも私と楽しく時間を過ごす、あのにこやかさのままインターンに励んでいたことと思います。

転職は成功する人とそうでない人で、大きな差があると聞きます。採用段階で、実際の職場で一緒に働く人たちと、仕事の話でしっかりとコミュニケーションをとることが何よりも大切だったのですね。

高校生のココロの葛藤

ところで、高校生の皆さんは塾講師にも「質」を求めますね。この先生は自分をしっかりと引き上げてくれるのか、家族にお金を出させてもいいと思えるレベルの指導が受けられるのかを、無意識に考えているのだと思います。。

中学生のときなら、先生との良好な関係が塾選びの決め手であった方もたくさんいるでしょう。いわゆる「優しい先生」が人気なのも、その代表例です。

でも高校生になり、「大学に合格したい」と本気で思った瞬間、そういえばほかの受験生は、ほかの塾はどんな勉強をしているんだろう?自分はこのままでいいのだろうか?と不安になるのだといいます。

おっと、話がそれてしまいました。でもそれくらい、まず高校生指導には教務力が何よりも重要であるという意味がお分かりいただけたのではないかと思います。

さて、受験勉強に不安になったとき、皆さんの多くはどうするでしょうか。大人はもちろん「不安なら自分から言ってくるだろう」「自分から質問してくるだろう」と、皆さんに期待をかけるでしょう。そしてそのまま、つい放置しがちです。ですが、皆さんはまだ高校生。まだ半分子どもです。はじめの一歩は大人から歩み寄ってほしいと願うにちがいありません。

きっぱり申し上げて、指導を始めたばかりの高校生の皆さんの質問力は、ほぼ壊滅状態です。
■モジモジして「言わない」
■まぁいっかと思って「言わない」
■質問したら怒られそうと決めつけて「言わない」
■友達や家族に「グチ」のように話してしまい、問題の本質と解決の方法を見失う

いちばん葛藤を抱えてしんどいのは自分であるのに、受験生という重要な時期を迎えているのに、困っていることを「解決する」のを、自分自身がすっかり忘れてしまっているのです。

これでは、あとから急に講師や保護者の方が必死になって、何とか対応してあげようとしても、ときすでに遅し・・・!

「言いづらい質問を言わせてあげるのも講師の力量のうち」ではあるものの、すぐれた講師ほど「生徒が自分から言ってくるのを待っている」「ここぞというタイミングにしか進路相談には踏み込まない」などの指導方針を持っていることもあります。このバランスは講師の腕の見せどころでもあり、講師にとってもその見極めはとても難しいものなのですが、これもやはり力量と経験の差というべきでしょう。

でも、大学は成人と認められる年齢である「大人」が通う学校です。本来は受験生自身のリーダーシップですすめていかないといけないことまでも、なんでも周りの大人がおせっかいして「優しく」してあげているままでは、彼らはいつまでも大学生としてのふさわしい姿勢を身につけないまま、進学してしまいます。

彼らがその後どうなるか。その後、どんな社会人となっていくのか。私はいつも想像し、ときどき大きな不安にかられます。

ということで、やはり最終的には勉強も仕事も「自分からいかに質問できるか」に尽きます。大学生になっても、就活生になっても新入社員になっても、もっとさきに仮に転職することになっても、やはり基本は同じなのですね!

「質問上手」は勉強上手!

一方で、毎日の課題提出とLINEメッセージのやり取りで鍛えられ、とても上手に質問ができるようになった生徒さんもいます。
case1)志望校で悩んでいる
「先生、このあいだまでは〇〇大学△△学部が第一志望だったんですけど、というかいまも一応そうなんですけど・・・。でもなんか、××大学も面白そうだと思うんです。来週オープンキャンパスがあって、こんなプログラムがあるみたいなんですけど、行ってみたいんです。見てください」

case2)成績に納得がいっていない
「古文と漢文を毎日がんばるようになって、学校の授業の内容や課題は全然困らなくなったんです!でも模試はまだ全然上がってこなくて・・・。私、こんなに頑張ってるのにとても悔しくて、何をプラスしたらいいか、これから受験までの半年で何をしたらいいか知りたいです。昨日は焦りすぎて、単語集を音読することくらいしかできませんでした。先生、ご相談したいので、今週中にzoomのお時間をいただけないでしょうか」

ここまで丁寧に自分の状況を説明でき、「自分で解決のために行っていること」を知らせてくれるようであれば、もうその問題の半分は解決しているのと同じです。私は、彼らの進路や勉強について、もっと細分化した情報をお話ししながら探り出し、指摘して解決方法を提示するだけです。気合いや励ましは不要。グチを聞く必要もなければ、延々と説経をする時間もいりません。

質問上手は上達上手。主役はほかもないアナタです!
生徒さんとのコミュニケーションの質を最高に高めていくことも、大学合格指導の大きな柱となります。

まもなく夏休みです。とくに高3生には、一日12時間の勉強を迷いなく適切にすすめてもらうことができるよう、zoom授業とLINEを通じてサポートしていきます。

2019年5月21日

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【全力応援中】受講開始から定期テスト30点UP!高3生Hくん、第一志望大合格へまいしん中!

こんにちは!真花塾のヨシカワです!古文は比較的短期間で成果を出しやすい科目のひとつです。この講師ブログを通じ、動画添削のご受講で自信をつけてきている生徒さんたちをご紹介させていただきます。

30点UPでいよいよ90点台に突入!

高2の夏の初回面談のときから、熱い思いでひとつの私立難関大をしっかり見すえていたHくん、彼の持ち味は吸収力もさることながら、なんといっても継続力と実直さと丁寧さです。受講開始から半年で、定期テストでは30点アップ!

毎回の提出ノート、たとえばこんな風です。画像↓をご覧ください(^^)

基本に忠実に、品詞分解→分からない単語や古典常識を調べる→訳文、のみ。

プラスで演習問題もあるものの、まずは内容理解を徹底的に行うことを念頭に置いてきました。もちろん学校内容もしかり。

うわーこんなにぎっしり書き込むなんて!と思った、動画添削の後輩にあたる高校生のみなさん、いい意味で驚かないでください。この先輩と同じように、一語ずつ一文ずつ理解しようという気持ちを持ちつづけていれば、自然とこのようなノートになるのですよ^^。

あとは古文だけでなく漢文も、このような知識整理にプラスして問題演習を怠らず、実戦力を養っていきましょう。合格のカギは漢文にあり!

また、彼は英語も、あのN先生をして「大変に素晴らしい!!」と言わしめたほど、丁寧に確実に実力をつけてきています。

当塾の動画添削は、古典は真花塾の塾長ヨシカワがもちろん担当。そして英語や現代文、数学などの他科目は、提携している某塾代表のN先生が担当してくださっています。文系理系問わず、受験に関する豊富な情報量をもとに、全国の高校生を指導させていただいております。大学受験指導の最高タッグ!(詳しくはお問い合わせください)

中学生のころから通っている「いつもの塾」の塾長先生のサポートも!

Hくんはさらに、LINEを使った講師(ヨシカワ&N先生)とのメッセージのやり取りや課題提出も、非常にスムーズです。今年度から月2回のzoom(ビデオ通話アプリ)による授業も開始し、ふだんの動画添削授業の距離感もぐっと近くなりました。

そして、中学生のころから通っておられる塾の塾長先生の愛情と、きめこまかな自習サポートもたっぷり受けておられます。塾長先生、いつもありがとうございます!Hくんがのびのびといつも笑顔で勉強に励んでおられるのは、やはり身近におられる先生が大きく包み込んでおられることにあるなぁと、私はいつも感じています(^^♪

※当塾の強みは、生徒さんがこれまで長く通っておられる塾の塾長先生とも連携し、「動画添削講師&塾長先生&保護者」全員で生徒さんのサポートにあたることができる点です。

教務は「学校内容で大学受験合格レベルに!」をモットーに厳しく丁寧に、進路相談や学校生活の相談は塾長先生からあたたかく、さらにご家庭ではお子さんの将来をみすえた対応を早めに・・・。このバランスの良さで、今後も生徒さんそれぞれの第一志望大学合格を全力応援してまいります。

高3生の正念場はなんといっても夏休み!

動画添削授業において、”合格指導”のためには最低3カ月は必要です。受講生、提携塾の塾長先生方には「受験学年の7月受講開始」を最終受付とさせていただいております。随時、カウンセリングをメインにした入塾面談(zoomを使います)を受付中。お気軽にお問合せください。

高3生の夏休み、最低一日12時間の勉強時間の確保が不可欠です。「やりなさい」「がんばりなさい」だけでは、がんばりやさんの生徒ほどつぶれてしまいます。受験本番までの限られた時間を、いかに有意義に丁寧に、そして充実した気持ちで勉強しつづけられるかが勝負。

ヨシカワ&N先生のタッグで、全力応援させていただきます!

お問い合わせはコチラ

2019年4月25日

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古文は”品詞”で成績アップ!無学年ロケット学習法

ほとんどの学校の授業では学年問わず「予習」が課されます。「品詞分解のスラッシュ(/)をつけて言葉を調べてきなさい」というのが典型です。

よし、古文はやればやるほど大学受験勉強が有利になると聞いたしさぁがんばろう、!と思ってシャーペンを持った瞬間、いきなりのフリーズ・・・。スラッシュなんて一体どこにつけたらいいんだーーーー!(実際に自習室から叫び声が聞こえてくることもちらほら・・・笑)

では少し実践です。きっとみなさんの記憶のかたすみに残っているであろう百人一首から、ある和歌を分析してみましょう。(「ちはやぶる」も「からくれなゐ」も有名ヒット映画などを思い出す人も多いかな?)

真花塾・古典ネット添削の塾長ヨシカワも、みなさんと同じように品詞を手がかりにいろんな古文を読んでいます。ただしちょっとだけポイントがあります。

それは名詞と助詞だけははずさない!こと。さぁ、文法書の助詞一覧表をお手元にご用意。表で調べてしっかり自分の目で確認するんですよ。「書いてくれてるからいいじゃん、コレを覚えちゃえ!」なんて安っぽい勉強はNG!それでは無学年ロケット学習どころか、百人一首を呪文のように言えるだけで、ことばの意味も和歌のよさもまったく実感できていない小学生とおんなじになります。

古文(とくに和歌)は品詞分解をしてからも、いくつもの文法項目、古典常識や和歌の技法、読解スキルを使って読みすすめるものです。枕詞などの詳しい解説はネット動画添削をご受講の生徒さんへのお楽しみにして、いまはひたすら名詞と助詞にフォーカスです。

注)名詞と助詞に目をつけるだけで、カミナリに打たれたように急に古文がどんどん分かった!という生徒さんもいます。アナタはどうですか?

助詞は「も:格助詞」「に:格助詞」「と:格助詞」「は:係助詞」。活用がない(形がかわることがない)ことばに着目すれば、スラッシュの場所に困ることはぐっと少なくなるはずです。

では名詞は「神代」「竜田川」「唐紅」「水」。そうです、名詞はとにかく漢字に置き換える力が大切なのです。そうすれば「ことばの区切り」もおのずと見えてきますよ。

漢字なんてキライ!と思いこんでる人、大丈夫です、真花塾のネット添削で一緒に「ロケット学習」してみましょう。

最後に、百人一首も古文も大好きだよ、この和歌のよさをもっとよく知りたいよ、という猛者たちへ(^^♪

この和歌の詞書(ことばがき)には「二条の后の春宮の御息所と申しける時に、御屏風に竜田川に紅葉流れたる絵を描けりけるを題にて詠める」とあります。唐紅に染められたくくり染め(しぼり染めという染め方のこと)と、竜田川の川面を流れていく紅葉を重ね合わせています。

「不思議な神代でも、竜田川が唐紅色に紅葉をこんなにも染めているなんて聞いたことがない。なんと素晴らしい!」とたたえる歌、詠み手は在原業平です。屏風の紅葉の絵だけで、まるで川の流れの音や神々しくあたり一面を取り囲む真っ赤な葉っぱたちと、それらが数々と散りながら浮かんでは沈み見えなくなっていくように想像できるのは、和歌の名手ならではですね。

ちなみにこの和歌にも用いられている擬人法は、もとは漢文由来の表現技巧でしたが、この『古今集』の時代には和歌にも取り入れられるようになりました。

古文学習に自信のあるあなたなら、きっと漢文も武器にできます。漢文が本当の意味で得意になれば、合格可能性の高い大学は一気に増えます。古文と漢文の相乗効果は、受験古典では大きなポイントです。漢文学習のご相談もお気軽にどうぞ!

2018年9月24日

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ちょっと耳寄り!高校生指導Q&A VOl.1

今年も高校受験にむけて中学生指導も佳境に入っているという塾様も多いと思います。高校受験生の合格に向けて一直線ですね。今回は、高校生コースを開設したばかり、これから開設するという塾様にちょっとしたアドバイスや耳寄り情報などを紹介いたします。

いま教えている高校受験生たちを継続にもっていくことがベスト

多くの塾様で高校生コースをもっている場合、中学3年生がそのまま継続するという流れを上手に作っています。まだ高校生を塾で迎えるときのシステムが不慣れな場合には気心がしれた生徒の方が安心です。難関高校・進学高校の場合、大学受験にむけて新しいスタートが始まります。上手な塾は、大学受験のパターンが多すぎることや、保護者や生徒だけでは高校のインフォメーションだけでは戸惑いが多くなることなど、中学生の段階から小出しに何度も、アプローチを変えつつガイダンスしています。

新高校生あるあるパターン

新中学生に比べて、新高校生は気のゆるみもあり、成績が下がってからようやく、入塾希望や問い合わせがあります。塾の卒業生も例外ではないでしょう。晴れて合格した後の開放感で気がゆるみ、入学式翌日にある実力テストではなんとも惨憺たる結果に。でも、そのころには実は「手遅れ一歩手前」の生徒もちらほら。
高校の授業ペースは早く、人間関係も不安。そして多くの高校は、入学後すぐに進路志望アンケートまで提出を求められます。こういう時にこそ、気心が知れていて、情報発信・アドバイスを小まめにしていた「前の塾の塾長先生」に問い合わせや復塾(入会)希望が出やすくなります。コツは具体的に「大変さを予言する」というスタイルの情報発信を行っていくことです。「あのときの先生の言う通りだった〜」ということに、必ずなります。

最初だからこそ約束事をしっかり

高校生コースはけっして「質問お答え型」にしないことです。いまは便利な学習アプリなどもあります。塾ですることと、自分ですることとの線引きははっきりと提示しておくことがポイントです。「わからないことはきいてね」とアプローチを始めるよりも、何を基に学習するか、学習時間の使い方(スキマ時間の工夫など)、どう情報を集めるのか、どんなアプリが使えるかなど、質問時の約束事をしっかりすることが貴塾・生徒さん両方のメリットとなります。

情報を基にしたコーチングを念頭におく

「生徒に合わせて」といいますが、あくまでもきっちりと塾主導で行うことが重要です。
徹底的な情報分析や、生徒の進路や目標に合わせた情報収取、学習習慣の定着にこだわったコーチングが理想的です。学校課題をしっかり丁寧にこなす方法の徹底と、問題がわからないときの対応の仕方を身につけさせた方が、大学生や社会人になったときにも非常に役に立ちます。意識して適度な距離を保ち「教えすぎない」ということも念頭に置くべきです。

定期テスト・模試の結果は記録する

テストや模試の返却時期を事前に把握し、生徒の成績を受け取り忘れることなどないよう、心掛けることが大事です。「テストを見せて」とあらかじめ伝えておき、その約束事は絶対としてください。中学の定期テストとは質が異なります。点数や点の取り方、偏差値など、指導に役立つ情報がいっぱい詰まっています。順位なども適度に意識させるには、生徒個人の勉強時間などとも照らし合わせて、それを面談材料にしてください。ベテラン塾にはStudyPlusなど学習記録アプリを併用しているところもあります。無料アプリですので、生徒さんにその都度見せてもらうこともできますし、塾契約で塾管理も可能です。塾長先生だけでなく、授業担当の先生も、その生徒の「全科目の勉強の進捗」を確認しておきたいものです。

自習利用を高校生に許可すると教室の空気が変わる

自習室で高校生が勉強するようになると、中学生・小学生ばかりの塾とは違い、明らかに年上の生徒が勉強しているので塾で私語・雑談が減ります。先輩の勉強の仕方を参考にと言う、学習アドバイスにつなげることもできるので高校生の自習利用はオススメです。高校生自身にも、勉強の習慣化というメリットがあります。「自習においで!」という声かけは意識して行った方が良いでしょう。もちろん自習室などの環境・体制も整えることが先決です。

一律のシステムではなく貴塾オリジナルの体制を

いまオンラインでは様々な情報・サービスやツールの類が豊富にあります。高校生指導あるいは塾そのものの経験が少ない塾長先生が、いざネットでいきなり環境を整えようとすると似たり寄ったりの塾さんになってしまう可能性が高いです。そうなってしまえば、個人塾より、大手塾やその地域で長年続けている塾の方が、はじめはどうしても強くなります。

よろしければ、事前に我々にぜひご相談ください。

貴塾のご様子や塾長様のご要望に合わせたサービスやツールの提案やアドバイスをさせていただきます。Facebookメッセンジャーでのお問い合わせフォーム・お電話など、お好きな方法で構いませんので、気楽にお問い合わせください。

その時に最適と思われるサービスや情報を提案させていただきます。どうぞご検討ください。

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2018年10月21日(日)第3回狂言のことばをみんなで読んでみる会 テーマ《仏師》