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進路指導カテゴリー記事の一覧です

2019年4月17日

コミュニケーション, ネット塾, 保護者サポート, 古典教養講座, 塾サポート, 漢文, 真花塾にほん伝統文化プロジェクト, 講師ブログ, 進路指導, 高校部

仕事も学校生活も!新生活だからこそ「あるがまま」を意識【真花塾にほん伝統文化プロジェクト】

2009年の初夏、私は人生初のローンを組みました。「これを聴くだけで売上が爆発する」という営業セミナーのCDセットです。

新卒で入った会社で、美容サロンをまわる営業の仕事に就いて数か月。これがまた、私は全っ然売れない(契約が取れない)ダメダメ新入社員でした(笑)。電話をかけてもかけても、訪問してもしても契約が取れず、「これはマズい」と焦る毎日。もともと接客や人と話すことそのものには自信がありました。相手のお話を聞くのも手ごたえはありました。

でも商談になったらどうしても逃げられてしまう。先輩のアドバイスを受けて工夫しても、どうしても話に「うそっぽさ」があるのが拭えず、うまい人のやり方を真似てもどこか「演じている」ような、しらじらしい自分のトークの録音を聴き、絶望的な感覚に襲われつづけて耐えられなくなりました。そして、最終的に自分で選んだのがこれでした。

選んだ決め手は、その営業プログラムの内容が「テクニックに頼るのではなく本来の自分で勝負すること。そのため、自分を高め、営業に限らずどんな仕事でも、どんな商品サービスででも使える考え方をつかんでほしい」とうたわれていたからです。

実際に、当時の私にとっては目からウロコでしたし、いま聴き直しても感銘を受ける内容ばかりです。ただし、その内容が身につくまでにはたいへんに時間がかかりました。いまにしてようやく、手ごたえが出てきています。いまは、入塾面談でも保護者面談でも、生徒指導や他塾の訪問でも、まったく動じずにいられます。契約がかかっていようがいまいが、普段どおりの自分でお話しすることができています。

私には「本来の自分」で勝負できるまでに、10年も必要だったということです。でも、このことだけで「そのプログラムには価値がない!」と決めつけてはいません。私は、購入したいきさつや今までの自分の変化をトータルで考えて「あぁあのときこのプログラムに出会っておいて一生の財産を得た」と思っています。

ここでいきなりですが”明日使える古典”の話題をば!

「本来の自分で勝負」といえば、「無為自然」で知られる老荘思想があります。高校漢文の教科書におさめられているものの中では、私は荘子の「渾沌」が、本質をついた鋭さに感銘を受けます。生徒は「文章が短くて分かりやすいから好き」と言いますが・・・(笑)これはまた別の機会に^^。

「あるがままに」がキャッチフレーズですが、これは儒教からの形式主義を否定するだけでなく、天下を取る秘策をも示します。

よく知られているのが上善如水。戦国武将・黒田官兵衛や地酒の名称として馴れ親しんでいる人も多いと思います。水のように柔らかく、環境に応じてしなやかに形を変える。それだけでなく、力を一点集中させた場合には、岩をも穿つ強さを持つ。柔らかくあることは鋼のような強さよりも勝るのです。

新しい生活や環境、チャレンジにおいて、少し息苦しさを感じたときには、ぜひ自分の良さを活かす方法を探し続けるのをおすすめします。

「あるがままに」の柔らかさの裏にこそ「天下を取る」という野心的なものが存在することもあると知れば、皆さんの毎日の過ごし方や人生の目標にも、少し膨らみが持てるのではないでしょうか。

2019年4月15日

コミュニケーション, ネット塾, 保護者サポート, 動画添削, 受験, 古典教養講座, 塾サポート, 大学受験, 大学生, 学び, 真花塾にほん伝統文化プロジェクト, 講師ブログ, 進路指導

ニッポンはわさびの味?そして勉強も…【真花塾にほん伝統文化プロジェクト】

こんにちは!真花塾 塾長ヨシカワです。

“明日使える古典”をモットーにする真花塾にほん伝統文化プロジェクトですが、今回はがっつり「大学受験生指導」について。

え、塾なのに伝統文化?と思われた方、ぜひ塾長ヨシカワのプライベートとともに、当塾の指導理念を知っていただけますと幸いです。

さて、わさびといえばあの鼻にくるツーンとした辛さが思い浮かびます。あぁお寿司食べたい!そのたっぷりのわさびにしばし涙したあと、どんな感覚になりますか?

唐辛子なら汗が出て、口の中にも刺激がまだまだ続きますが、わさびはなぜか。すーっと冷静になって食べることに集中できる、私はこの落ち着いていく不思議な感覚がとても好きです。

この同じ感覚が、能楽堂でも味わえます。もちろんお能を「観る」ことも大好きですが、舞台の熱気が高まれば高まるほどに、すーっとどっしり、落ち着いた感覚に襲われるのです。まさに腑に落ちる

何かの本で、このようなことが書いてありました。4年ほど前のことで、著者もタイトルも忘れてしまいましたので、一字一句再現できているわけではありません、ご容赦くださいm(__)m

「西洋音楽では、その高まりに応じて観客の興奮もどんどん高まっていく。指揮者が息を止めれば同じように息を止め、同じように息を吸うことにより、観客の重心もどんどんに向かう。

一方では、観客は演者と同じように息を『吐く』。そのぶんだけ重心はどんどんに行き、ストーリーが進むにつれて心地よさが能楽堂いっぱいに広がる。」

どんなに盛り上がっていても、どこか冷静で心地よく落ち着いている。そしてしっかりと自分の内面に目を向けている。

おぉ、なんか強い

この強さ、いったいどこで発揮できるのかといえば、「いざというとき」です。非常に漠然としていますが、現代に生きる私たちにとって、「いざ!」は精神的な強さを必要とするときです。

なにかの事情で誰かを凌駕しなくてはならない「一時的なたたかい」も十分にそのときですが、大切なのは、なにかを「継続するための強さ」つまり「自分とのたたかい」です。

仕事、対人関係、そして勉強(とくに受験勉強)。もっといえば、人生も数十年単位なのですから、生きること自体が「いざというとき」の連続なのですね。

ということで、真花塾のネット添削では、ことさらに生徒を「あおる」「励ます」「気合を入れさせる」ようは指導はしません。よほど目に余るときや、どうしても急いで生徒に目を覚ましてもらわないといけないときに限り、本気で心をこめて叱り飛ばします。

厳しい指導を受けること = ガンガン叱られること、というわけではありません。いつも怒られ続けて当たり前、大人に気合を入れてもらって成長した気分になって、「先生すみません!次はがんばります!!」と言えばそれだけでなぜか許してもらって、ちゃんちゃん。

こんなことを習慣づけてしまえば、先生がいなければ頑張れない、という残念な受験生を作り出します。

じっくり本人にえさせ、自分の言葉で質問を言わせ、解答解説を自分でませて、辞書や参考書で調べさせる。

この過程を経て、本人が自分から「どうしてもわからない」「調べても考えても解決しない」と言ったときこそが、講師の本領発揮です。

調べつくして考え抜いた生徒は、おなじ「分かりません。教えてください」と言っているように見えて、調べて考え抜いていない生徒に比べるとはるかに重心が下にある状態です。

落ち着いて、解説を受け入れる心身の準備が整っているので、指導する側がことさらに熱を見せすぎずとも、すっと理解します。さらに、「自分がどこで間違ったのか」をよく自覚しているため、自信を持って「もう間違えないぞ」という自分への信頼を築いていきます。

これを繰り返して、人間は成長します。

大学に入学する年齢は「大人」として認められる年齢と重なる。つまり大学受験は精神的に幼いうちには成功しないのだ

とある大学受験指導のプロであるN先生がおっしゃっています。

私もまったく同じ思いです。

かつて大人にふさわしい年齢なれば着物の帯を腰の位置まで下げたのと同じく、重心を下にできる人間がほんものの大人であると強く思います。

2019年3月10日

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どう選ぶ?動画添削で伸びる生徒、対面形式で伸びる生徒【高校生指導Q&Avol.11】

多くの高校生にとって、「動画」で「添削を受ける」教わり方は初めてではないかと思います。映像授業やPCを使った授業は、いまやあちこちにありますが、真花塾の動画添削では独自のポイントがあります。

動画添削には、ただ「課題を提出する」という通信講座の要素だけではなく、「文字情報」「文章」による講師との上質なコミュニケーションが欠かせません。

オフライン塾なら、「塾で勉強している間」だけの指導であることがほとんどなのですが、古文漢文特化ネット塾「真花塾」では、生徒の希望進路が本当に実現するまで、受験当日の朝、合格発表のその時間まで、「その生徒のためだけ」にきめこまかく対応しています。

今回は真花塾塾長の吉川が、動画添削のご導入を考えておられる塾長先生、そしてすでに指導を開始している生徒さんをお持ちの塾様に、動画添削で伸びる生徒、対面形式の指導のほうが伸びる生徒にはそれぞれどんな特徴があるのか、高校生指導8年目の経験を土台に、率直にお伝えさせていただきます。

1)3行以上のテキストメッセージもムリなく「読める」「書ける」

LINEなどに代表されるスマホを使ったコミュニケーションツールは、手軽でとても便利です。その反面、「短文」「スタンプ」いわゆる「スルー」になじんだ高校生には、講師からの課題送信&取り組み方の指示や、面談日時の設定など、大事な情報までもスルーして、すれ違いを重ねることがあります。

もちろん、新しい指導やコミュニティを受け入れ、自分の糧にできるまでの期間は、人それぞれです。講師も、その生徒の個性に寄り添うように尽くしています。ですが特性として、「文字情報が好きである」ことは必須に近いかもしれません。

もし、「講師とはよく会話が弾んで好印象だけれど、メールやLINE、電話でのやり取りには反応が鈍くなってしまう、またはなんとなく抵抗を感じている」という生徒さんは、オプションのzoom指導をご活用ください。

(添削とどちらをメインとするか、塾長先生と生徒さん、保護者の方と密にご相談させていただくこともできます。)

2)「返事すること」の重要さを知っている
先日、木村拓哉さんが「カゼを引くことは大罪だと思う」というコメントをしていましたが、私はテレビの前で「そうそう、ほんとそうだよ!」と膝を打って叫びました!笑

さまざまにコメンテーターが取り上げていましたが、

木村さんが言いたかったことは、

本来は自分で防げる、または気を配っておけば避けられることだ。やむを得ずカゼで思うような仕事の質にならず、遅滞などに陥った場合、一体誰にどんな悪影響が出てしまうのか想像しなさい。さらに、カゼを引いてしまったのだから自分は悪くない、と言えてしまう状況にあぐらをかけてしまうことへの怖さを知りなさい

ということではないかと私は思いました。

たとえばLINEの場合、手軽で便利で、言いたいことは時間を問わず言えます。その一方で、読みたくないときは読まなくていいし、言いたくないときは言わずに済ますこともできます。

大きな話では、

・決めた出願先と受験日程を知らせない
・面談後に志望変更したことを伝えない
・受験後、何度も聞かれるまで自分から合否すら言わない
など。

その結果、指導内容が受験する大学の傾向とがどんどん合わなくなるという受験シーズンのトラブルがあります。

これについては、とくに塾長先生なら誰もがその怖さをご存じだと思います。

ですが、このような生徒は、そもそも普段から「受け入れたいものしか見ない、受け入れない、返事しない」という強烈な、そして攻撃性のある静かなワガママを何度も続けているのです。

私はこれを「サイレントハラスメント」と呼んで、生徒に話しています。

(教育現場でのハラスメントは、先生から生徒に行われるものだと思われがちですが、実際はほとんどの場合、違うんです…!)

もちろん彼らは、ハラスメントなんてするつもりもなければ、性格も真面目で明るい頑張り屋さんたちです。私もそれはよくよく分かっています。

でもだからこそ、心がけてほしいことがあります。

視野を閉ざして、スルーを続けて、自分の価値を下げてはいけません。信頼されない行動を重ねてはいけません。

講師からの指導内容と自分の「受け入れたいもの」に齟齬があればあるほど、不合格まっしぐらになるのはあなた方です。そのことにあとになって一番苦しんでしまうのも、あなた方なのです。

でも、がんばろうと思っているのに、どうしても、スマホにメッセージが来ることに拒否反応があったり、返事をすることがしんどくてたまらなくなったとしても、それは決してあなたの性格のせいではないのですよ。

そこには、あなたの「文字ではなく実際に口頭で指導してほしい」という本当の望みが隠れているのかもしれません。ですから、決してムリをして動画添削受講を続けてはいけません。遠慮なく正直に伝えてくださいね。

そんなとき、私はまず、真花塾のzoomを使った指導をおすすめをします。それが私の責務だからです。

でも同時に、あなたに合ったオフライン指導塾の探し方もアドバイスします。もしかしたら他の有名映像授業の話もするかもしれません。どんな可能性も、一緒に客観的に探ります。

ですから、視野を閉ざさないでください。

大学受験が本当の意味で成功するかどうかについては、学力や素質を語る前に、素直さです。いつでも素直で正直な、誠実な高校生であってほしいと、心から願います。

2018年12月11日

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一般入試出願間近!私立大学受験出願で塾長が気をつけておきたいこと 高校生指導Q&A vol.8

各推薦入試の合否発表もほぼ終わり、高3生の会話にも「友達が合格した」「もう一般入試しか残ってないよ」というフレーズが聞かれるようになりました。保護者の方も何かとご心配になるこの時期、保護者面談を予定されている塾様もおありかと思います。

今回は、真花塾の吉川が、「生徒も保護者も塾も!みんなが納得できる一般入試出願のしかた」を紹介いたします。

すべり止めは「止まる」ためにある。”全滅”だけは絶対に避けること

まずは大学別難易度について。
第一志望校は、生徒自身が強い思いをこめて自分でしっかり出願してくれることでしょう。ここは見守っておいて大丈夫です。問題はすべり止めづくりです。

考慮すべきは、入試日程です。もちろん第一志望校とかぶってしまうときは受けられませんが、「あえてすべり止めの方を受けに行く」という作戦もあります。(詳しくはお問い合わせください。生徒さんの状況に応じてアドバイスさせていただきます)

それほどにすべり止めに確実に合格できる作戦が必要です。

すべり止めには、生徒も保護者の方もあまり気持ちが向いていないからか、日程・受験科目・傾向・受験費用などのすべてにおいて情報が不足していることが多くあります。その分、塾側でしっかり情報提供できると安心です。

とくに合格発表日と、入学金を納める期日は要注意。すべり止めとはいえ、せっかく合格したにもかかわらず、第一志望大学(学部)の発表日にばかり気を取られたために手続きを忘れてしまい、いっそうハラハラすることになるご家庭もちらほらです。第三者である塾長は、とにかく先回り&リスクヘッジが大切です。

一口に「すべり止め」と言っても、さらに2パターンに分けられる

・実力に合い、たとえ通うことになっても後悔しない大学
・ほぼ確実に合格できることが分かっているが、あまり通いたくはない大学

これらも少なくとも一つずつ、受験リストに盛り込んでおきましょう。

もちろん、このようなご提案には、生徒や保護者の方から当然難色を示される場合もあります。ですが「本人が嫌がっているから」というのは、塾としての責務を全うしたことにはならないとお考えください。本当に、長く通って信頼を寄せてくださったご家庭のためを思うならば、何を差し置いても全滅しない道を先に示しておくことをおすすめします。

なお、作戦をしっかり練っておけば、万が一、第一志望校(学部)で不合格となった場合でも、後期日程受験などの立て直しもききやすくなります。浪人するという選択肢になったときにも、全滅した(どこにも受からなかった)浪人生と、ひとつ以上は受かっていたけれどもあえて高みを目指して入学しなかった浪人生とは、新しい一年で大きく差がつきます。模試データ上の成績もそうですし、もちろん生徒本人のメンタルもしかり。

塾講師ならきっと誰もが心当たりあるはずの”生徒の挫折”

かつて、現役で全滅した浪人生を指導したことがあります。高校生になって受験を意識し始めてから、大手の個別指導塾に通っていたとのことでした。「どこも受からなくて・・・」と正直に話してくれたので、面談でいろいろたずねてみましたが、やはり受験のシステムそのものに明るくなく、通っていた塾の先生にも学校の先生にも「気合いで受かる」「きっと大丈夫」、さらに浪人が決定したからも「やっぱり後期日程は倍率が高いから難しかったよね。前期日程でならきっと受かってたのにね」など、無責任とも取れる「アドバイス」を受けていました。

浪人生としてリスタートしても、本人はまったく現実を直視できず、「通ってた塾がよくなかった」とか「どうして自分がこんな目に遭わないといけないのか」と授業でも泣いてばかり。ご家族にも全滅した「自分の実力のなさ」を引け目に感じ、とても苦しんでいました。浪人=恥、という思い込みのままでは、当然ながら受験勉強に集中できません。

絶対に行きたい大学があるなら、学部にこだわらずに最大限受ける!

出願のときに生徒や保護者の方があらためて気づくこと、それは「思っていた以上に自由に受けられない!」ということです。

5日も連続受験できるかな?調べてみたら往復で4時間かかるみたい・・・。

え、受験するだけでこんなに費用がかかるの・・・!

でも、学部よりも大学そのものに「行きたい」気持ちがあるならば、できる限りたくさん、幅広い学部を受けることをおすすめします。複数の合格通知を受け取ってから、通いたい学部学科を選び取っても、決して遅くはありません。

強い意志を持つ生徒は、「行きたい学部ではないから浪人する」と自分で決め、堂々と浪人して実力をつけていくことでしょう。
一方で、たくさん合格した学部のなかから、手続きまでの期間、あらためて自分の興味関心に向き合い、「別の学部も面白そうかもしれない」「合格した学部が縁だと思って頑張ってみたい」と、嬉々として方向転換する生徒もいるのです。

大切なのは生徒の可能性を狭めないこと

とくに大手でない個別塾のメリットは、生徒に親身に寄り添い、目標に向け努力をサポートできることです。だからこそ生徒の目標や進路を近い場所で応援できます。

ですが、こと大学受験において、高校生が最も望むのは「励まされること」ではありません。どうすれば自分が無事に受験を乗り越えられるのか、自分に合った進路をつかみ取れるのか、そのような信頼できる情報提供です。

巣立っていく生徒たちに塾ができる最後で最高の仕事は、生徒が決定できる選択肢をいつも広げておくということです。

2018年11月28日

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お医者さんから学ぶ“がんばりたくなる!”コーチング 高校生指導Q&Avol.7

週明けから大きく体調を崩してしまい、ようやくほぼ全快に向かっています。おかげさまで習字の今月の課題提出にも、何とか間に合わせることができました!\(^o^)/

年に1回あるかないかという体調不良ですが、今回はしつこいノドの痛みが引かないまま悪化してしまい、あらためて「体が資本」という言葉をかみしめています。声が命の動画添削において、生徒さんにもさまざまにご気遣いいただき、心からお礼申し上げます。

どうしようもない体調不良は、やはりお医者さんに診てもらうことがいちばんですよね。今回は、私が数年お世話になってる内科の先生とのやり取りと、それを生徒とのコミュニケーションの参考にしようと思い、さらにとっても感動した!というエピソードをお伝えしたいと思います。

診察も処方も土台はコミュニケーション

さて、 処置室でしばらく待っていると、颯爽とお医者さんがやってきます。そして「2週間かー。しつこいね。」といきなり本題。実は事前に問診票に「2週間前からノドの痛みとせき込み」と書いていました。お医者さんの、それを踏まえたこの単刀直入さを、毎回私はとても頼もしいと思っています。

それは、書いていることを細かく丁寧に読んで、自分のために考えてくださっているんだと感じるからです。

たしかに、相談したいときに何度も同じことを説明するのって、話題が先に進まず、しかも「へぇー」と初耳っぽく相槌を打たれてしまうと、なんだかとっても疲れてしまいますよね。

そしてさらに・・・。

うーん。不特定多数の人とを会ったりしますか。お仕事は?

そうですか、塾の先生か。小学生?中学生?学年は?

幼稚園から高校生なら、そりゃ風邪はもう職業病みたいなもんやね。みんな学校は休んでも塾はがんばるもんね(笑)

じゃあ、薬出しますが、眠くなってもいいですか。

眠くならないものだとどうしても治りは悪くなるし、仕事しながらだったらもっと治りにくくなります。だから薬は全部毎回きっちり飲んで、休めるときにはガッと一気にやすむようにしてください。

塾はこれから正念場やもんね。先生も頑張らないとね。じゃあ、きっちり薬を飲んでも悪いままだったらそのときまた相談に来てください。仕事の前に長いことお待たせしてごめんなさいね。

診察を受けるまでぐったりげっそり。気力もあんまりなくて困っていたのが、まだ肝心の薬も飲んでいないのに、よっしゃがんばるぞ!と思えたのは、やはりお医者さんのおかげです。いまきちんと指示通りに薬を飲み、摂生し、丁寧に自己管理して過ごせています。ありがとうございます!

モーレツな安心感と信頼。その秘密は?

病院からの帰り道、やり取りを思い出して、こんなことに気が付きました。

1)単刀直入に本題に入ったあとは、じっくりと毎日の生活スタイルを聞き出す。
2)きっとお医者さんとしての確固たる「風邪の治る方法」は持っているに違いないのに、あえて「薬を飲んでから眠くなってもいいですか」と患者の希望を確認する。
3)「毎回きっちり薬を飲む」と、やることを明確に指示して患者の「自分で治そう!」という真剣さを引き出し、病院に来るだけでは治らないのだ、なんのために治さなければならないのかということを思い出させ、それでももしだめだったときには相談に乗るから、と寄り添ってくれる。

これらはすべて、モーレツな安心感に直結するのではないでしょうか。

受付から2時間待ったことや、お医者さんだけどポロシャツで白衣は来ていないとか、雑談らしいものが一切ないとか、なかにはそれが気になる人もいるのかもしれませんが、そんなことはもはや全て余計な枝葉の話です。

このように、自分をちゃんと見てくれているのだと信じられる気持ちは、どんなものにも代えがたく、そして強烈なモチベーションにつながります。

これは生徒との向き合い方と同じだな、と私はいつも気づかされます。

塾講師はこう使う!お医者さんのコミュニケーションテクニック

・面談前に調べれば分かるような情報はできるだけリサーチをしておく
・ダレないように雑談はできるだけ控える。(余計な励ましはしない)
・結論を伝える前に、生徒の毎日の生活スタイルや勉強の目的目標などを、多様な質問で引き出す
・生徒の指導に対するリクエストを聞き出して応える一方で、「自分のやりたいようにしているままでは伸びない」こともさりげなく伝える
つぎに自分から相談すべきタイミングを明示しておく

もし私のいきつけの内科のお医者さんが「医者の言うことを聞け。そのとおりにしろ」というタイプの方だったら、きっと、感謝はしたのかもしれないし、言われたことは守ったのかもしれませんが、5年もお世話にはなっておらずに「立地がいい病院」を選んだと思います。

ひきつけるものがあるからこそ、「困ったときはあの人だ」と思い出してもらえるのですね。

相手に、数ある同じようなサービスを提供している中から、わざわざ自分を選んでもらう、という点ではどの職業も同じなのかもしれません。

塾講師も生徒や保護者の方にとってそうでありたいものだと、私はいつも思っています。

さぁ、ご一緒に冬の受験シーズンを元気に乗り切りましょう!

2018年11月5日

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元百貨店案内所勤務の塾長が語る「生徒への接遇力」高校生指導Q&Avol.4

コミュニケーションは万事に通ずる大事なポイントです。
とくに高校生指導において、先生が「生徒に言うことを聞かせたい」と思えば思うほど、じつは生徒はどんどんと離れていきます。離れた分だけ効果的な指導は難しくなり、当然ながら大学合格に必要な実力もつきません。

今回は関西の某百貨店インフォメーションで勤務経験がある塾長吉川が、全国の塾長先生方に向けて「生徒指導における接遇」について紹介します。

1)声をかけるまえに「観る」

観る、つまり「よく観察する」ことです。百貨店では、お客様の視線をよく追ってから、「おそらく○○を欲しておられるのだろうな」と予想をしてからお声をかけていました。何を探しているのか、誰かを探しているのか、それとも「尋ねたいのにためらっているのか」をよく見て読み取ることが先です。

シチュエーション例(言葉がけ:和服の女性に)
お客様、もしかしてお待ち合わせですか。

「そうなのよ、一緒にレストランで食事をするから、待ち合わせしてるんだけど、混雑してて見つからなくて・・・。ここに来ているというメールはきたんだけど。」

そうなんですね。えーと・・・お客様と同じように、お着物姿の女性の方でしたら、あちらのほうでお見かけしましたが・・・。

「ほんと?きっとその人だわ!」

少しお話を伺ってきますので、少々お待ちくださいませ。

「ありがとう!」

これを生徒指導に活かすと、こうなります。

シチュエーション例(言葉がけ:生徒に)

「うーん・・・(問題を解きながら手が止まっている。覗き込むと、どうやら語彙の意味が分からずにつまずいているらしい)」

どうしたの?(あえて尋ねる)

「うーん・・・分かりません」

どのあたりで困ってるの?

「それも分かりません。もう全部わからないんです」

そうか。自分で何が分からないのかわからなければ。苦しいね。
もしかして言葉の意味じゃない?

「そうです!」

もし「”心憂し”という意味で困っているなら、それは古文の単語集に必ず載っているよ。調べてみたら?

「いいんですか?」

もちろん!自分で調べて、いまここで覚えてしまえば、次からもう忘れないよね。

「はい、ありがとうございます!」

こうすることで、この高校生はがっちりと「自分で理解した」という手ごたえの持てる指導になります。

2)一度のおたずねで、安心して一人で目標に向かえるようアシストする

毎回分からないことだけにフォロー対応するよりも、案内をする際にちょっとした対処法としてアシストすることで、お客様自身が今後ご来店されても気兼ねなくすることにも注意していました。

シチュエーション例(具体的な商品を探しているお客様に)

いらっしゃいませ。

「あの、バレンタインデーコーナーはどこですか」

大きい会場は11階でございますが、地下の和洋菓子売り場にも置いてございます。

「カタログに載ってた○○というチョコレートなんですけど」

それでしたら、こちらでお間違いないでしょうか。(実際にカタログを見せる)

「これこれ、そうです!」

こちらですと11階での展開になりますが、あいにくと数日後の〇日からの販売でございます。

「えーそうか・・・残念。ほんとだ、書いてあるわー。まぁいいや、せっかく来たし見ていきます」

恐れ入ります。では、11階は進まれて右手のエレベーターでお越し頂けますのでご利用くださいませ。

「ありがとうございます。あ、このカタログもらっていいですか。ほかにも気になってるチョコレートがあるので」

はい、どうぞお持ちくださいませ。各売り場の場所と期間は、このページにございます。

「ありがとうございますー!」

このお客様、このカタログにより、次にご来店されても迷うことなく、ご希望の商品が手に入りやすくなったのではないかと思います。また、「お客様がご自身で無事に売り場に行かれるまでが接客だ」という先輩方の教えを受け継ぐことにより、このように自然な「先を読んだご案内」になったのだと思っています。

これが高校生になると、会話はこうなります。

シチュエーション例(進路相談)

「どうしても国公立大学に行きたいんですけど、どんな勉強をしたらいいですか。」

まず、学校で選択している授業の時間と、それぞれ使っている教材やプリントなどについて詳しく聞かせてくれる?学校の授業や課題の手ごたえを聞いたうえで判断させてほしいねん。

わかりました。でもめっちゃ多いですよ。

「うん、それでいいよ。まず状況を聞かせて」

(20分のヒアリングが終了)

なるほど。では、まず国公立大学を本気で目指すなら、たくさんの受験科目を、合格最低点以上取るように配分してバランスよく勉強しないといけないよね。

「そうですね・・・どうしたらいいか、もうプレッシャーしかないです」

どんな勉強をしたらいいかということももちろん大切ですが、もう少し深く突っ込んで、「何を使っていつどのようにそれを進めていくか」という「勉強方法」を確定させましょう。明日から連続5日、必ず自習に来ると約束してくれますか?

「ま、毎日ですか?いまはとくに質問したい問題もないんですけど・・・」

うん。その5日で○○くんにとっての「最善な勉強のしかた」を徹底的に伝えます。その修行の5日間だと思ってください。

想像してごらん、試験会場では自分ひとりで解いて、合格しないといけないんだよ。いま「質問したいときに質問したら答えを教えてもらえる」という思考のクセをつけてしまうと、本番は絶対に手も足も出なくなってしまうよ。

「わかりました。そうすれば図書館とかで自習しても頑張れますよね?」

もちろん!じゃあ、明日は古典と英語の勉強の仕方を伝えるから、体にたたきこむつもりでいてね。コレとコレと、この教材を使うから、持ってきてください。

「はい!がんばります!」

このやり取りで、この面談した生徒は、何を意識して勉強しなければならないかを理解することが出来ました。この土台をしっかり形作ってから学習の中身に入るというこのスタンスが、高校生指導において、きっと皆さんの想像しておられる以上に重要なことだと、吉川は考えております。

どういうことを高校生指導に心掛けるか?

上記の接客と、生徒指導のポイントは「動線をふまえてアドバイスする」「また動線というものを誘導して作り出すことで、指導の流れが効率的になる」ということです。

そのためには、実際の答えを聞き出すより先に、ある程度はコチラで予測しておくということが求められます。そういうことがわかりにくい、表面上に出してくれない生徒さん相手には、ある程度誘導するような言葉がけや約束事を用いるという方法も効果的です。

そうすることによって、指導する方と指導を受ける生徒たちの流れを作り出すことができます。効果的な指導とは、流れに乗せて、志望するゴールに合わせて難度をあげていくことに尽きます。小学生・中学生も実は同じと言えばそれまでかもしれませんが、処理する情報の多さで高校生には、ちょっとしたガイドの工夫が必要です。

生徒たちを指導していくと「任せる」というスタンスも必要なのですが、ある程度は「流れ」というものを作った方が指導する側、教わる側両方でメリットとなることも多いです。

そういう指導にこだわり、寄り添っていける指導を磨き上げていきたいと吉川は考えております。

いま高校生コースを開きたい、高校生コースを始めたばかりだという先生方へ、真花塾では塾様それぞれのオリジナル性を活かしたフォローやサービスを提案させていただいております。
どんなことでも構いませんから、気楽にお申し付けください。お待ちしております。