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2018年9月10日
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どこからでもかかってこい!究極の面接練習のひみつ

塾講師の仕事番外編、それは面接練習です。 面接対策は真花塾でも、人気と実績ある指導の一つです。高校生や大学生の就活、教員採用試験対策、各種推薦入試や医学部入試での面接対策など、一口に面接練習といっても、目的はいろいろです。
今回は就職試験に向けた、面接練習の模様を少しお見せします。 真花塾での受講を検討されている方、面接対策に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
オーバーコーチングしないことが大事
良くない面接練習で代表的なものは暗唱大会になってしまうことです。質問をしている相手の顔を見ず、ただ頭の中にあるセリフを一言一句間違えることなく答えようとしがち。
そうなると、「生きた回答」にはならず、相手の記憶には残りません。下手にセオリー通りのものだけで安心してしまうと、「その他大勢の受験者」と同じように見なされてしまうかもしれません。こんなときに手取り足取り、講師の側でオーバーコーチングすると、指導者の文言だけの答弁になりがちで個性が見えないというリスクもあるのです。だから文例ばかり追い求める面接対策はNGと言わせていただきます。
真花塾ならではの面接対策とは?
真花塾で面接練習のときは、志望動機や自己PRを中心に、非常に幅広くさまざまな質問を投げかけるようにしています。 よくある質問に、「合格するための答え方」などのテンプレートはいっさい用意しません。皆さん自身が、どのように考えて答弁するか、何を好み目指している人材であるのかが学校や企業で評価するところだからです。だから面接練習で行う質問は、いろいろ用意しています。
えーそんなの本当に試験で聞かれるんですか、とよくびっくりされますが、面接練習は、なにも受け答えの練習という位置づけだけではありません。 セルフジャッジという点でも非常に重要です。受け答えの正解なんてものを考えるのではなく、自分自身を冷静に見つめなおす材料にすることをオススメします。
自分がどうなりたいのか、なぜこの道を選ぼうとしているのか、なぜその職種や大学が好きなのか、本当に頑張れるのか。それらの「最終確認」をしてもらうため、私はトータル4回以上の授業においてじっくり対話します。
ある高校3年生男子とのエピソード
高校生:「私は、子どもの頃から父がその仕事をしているのを見ていて、自分もやってみたいと思いました!」
胸を張って答えてくれます。
私:では、お父さんのどのような姿を見て、自分もやってみたいと思われましたか?詳しく教えてもらえませんか?
高校生:「…え?え?えっと…えっと…分かりません」
んなアホな!と思いますが、意外ととてもよくあることです。もちろん、就職面接の練習だけでなく、大学の推薦入試や就活向けの練習もしかり。
きっと本当は自分なりの理由があるのに、「エピソード」を振り返っていないため、どうしても「誰かに言わされているような」「生きていない返答」に聞こえてしまいがちです。
いざ、合否を分ける指導
だから、ここから時間をかけます。
私:お父さんはご自身の仕事について、どんな話をしてくれたの?^ ^
高校生:「残業だとか、あんまり面白くないとか、疲れたとか…いろいろ」
私:でも、きっと何かがカッコいいなと思ったんでしょ?
高校生:「疲れてても、頑張るっていうか…あ!お客さんが待ってるから明日も早起きするねんって、言ってた」
私:そう^ ^じゃあどんなお仕事内容か、聞いたことある?
こうして、どんどん掘り下げていきます。そして、ご家族の話や企業見学の話など、ぐいぐい聞き出して盛り上がったあと、ラストはロープレ形式で締めくくります。
私:では志望動機を聞かせてください。
高校生:「私は、父が同じ仕事をしていたこともあって、もともとお客さんのために〇〇で役に立つ仕事に就きたいと思っていました。そして、学校の先生にも相談して自分の進路を考えていたところ、御社の求人票に…」
内容がぐっと深くなりました。そして何より、本人がもう、こちらが感動するほどイキイキと誇りを持って受け答えしています。
これでどんな担当者であっても、どんなことを聞かれても大丈夫(^-^)!
私は心の中でガッツポーズをして、「いまの本来の自分で行っておいで」と声をかけて、あとは受かってくるのを待ちます。 正直、こういう指導が出来れば合格することが殆どです。
面接は会話であり対話
「何を言えば受かるか」「自分をどう見せようか」と思っているうちは、担当者と会話ができません。自己PRもマナーもちゃんとできたのに、なんで落とされたんだろう、と言う人が、ときどき大人の中にもいますが、「ちゃんとできたか」ではなく「ちゃんと伝わったか」にウエイトを置いてみてください。
面接を受ける方の多くは、入社後の仕事内容や入学後の学問の知識なんて、なくて当たり前です。それをちょいとパンフレットを見たり聞いたりしただけで、さも「自分はできます!」みたいに振る舞ったところで、見る人が見たらすぐわかります。
誰かのために頑張れる人、仕事を通じて誰かや何かの役に立ちたいというシンプルな思いこそが、皆さんのチカラになります。そういう前向きなエネルギーや意欲を面接で感じるようにすることが大事です。正確に暗記することを念頭に置くと、大事なことが伝わらない可能性が大です。
取り繕わないことがなによりも大事
面接で伝えたいことを考えるには、自分にしか話せない、自分の感じたエピソードを伝えること。 頑張れます、頑張りたいですという思いを忘れないこと。 それが鉄則です。もちろん、ただ「頑張りたいです!」「入りたいです!」のたいたいモードに入ってしまってはいけません。ひとりよがりの会話にならないように、目的意識を持ってきっちりと指導を受けてください。
ごくまれに、「自分はこんなにも強い思いを持ってがんばっているのに、練習とはいえダメ出しをされるなんて信じられない!」とパニックになってしまう人もおられます。(とくに大学生以上の社会人の方)
でも、その思いの先にあるものを伝えたいと思いませんか?誤解なく伝えられるスキルを身につけたいと思いませんか?
リラックスして、とか、気合いだ、笑顔だ、などというただの励ましではなく、「どんな質問にでもニコニコと対応できる」ココロの持ち方を伝えるのが、塾長ヨシカワにできる真花塾ならではの面接練習だと思っています。
今年もこの時期、面接対策が忙しくなる時期がやってきました。
頑張れ(^-^)
2018年9月2日
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ビリヤード思考
ビリヤード、雅な言葉では球突き、なわけですが、要するに「自分の打った球がほかにどう影響しているか」を考えるのが肝心です。どのように突けば、狙い通りに進んでくれるのか、壁にぶつかったときに、どの方向へ行くのか頭で意識しながらアクションを考えていくことが醍醐味です。この考え方は、実は社会でも勉強でも必要なことだと真花塾の吉川は考えています。今回は、「ビリヤード思考」ともいうべきこの考え方について紹介いたします。
ビリヤード思考は経験で得た発想法
ビリヤードというゲームを難しくする要因は、ボールやバンク(壁)など、自球や狙い球と入れるべきポケットのコース上には、幾多のものが存在していることです。それぞれの動きは変則的で、遠回りに思えることでも、それらすべてにも何らかのアクションをしないと道は開けないということです。また、向こうも何らかのアクションをしてくれることを前提で、待ち構えていることもあるという部分もあります。
実は、私は新卒で入社したITっぽい会社で、全く結果が出せず、自分なりに努力はしましたが、失意のまま辞めたという黒歴史があります。そこで学んだことも多く、いまでは逆に元気いっぱいの毎日を過ごしています。いま当時を振り返ってみると、いろいろ原因はありましたが、相手からきたアクションにリターンする「レスポンス力の差」というものの重要さを痛感しました。
人は誰かを巻き込んで行動するもの
大切なのは「自分のアクションを待っている人がどこかにいる、もしかしたら自分のまだ見知らぬ誰かかもしれない」と、少し思いを巡らせて、とにかく「来た球」にはレスポンスをすることです。
困っているなら困っている、途中までできるならその期日、教えてもらいたいことはその内容、それを素直に迅速に伝えるのは、アタマでは分かっていても勇気が要ります。
この踏み出す一歩に躊躇するか、しないか、これは後になって非常に大きな差となります。
勤務中は同じことをしているように見えても、同期は時間外の携帯メールでの連絡にも、きちんとすぐに返信していました。
その分、上司からの指示も細かく受け取れて、互いに気持ちよく相談が進んでいたのだと思います。
一方の私は、そんなに緊急でもなさそうだし…、今日は日曜日だし…、もう夜遅いし…、明日会ったときでいいかな…とか、結局はワガママな自己判断で、上司の意図を汲み取ろうとしませんでした。
いまタイムマシンがあったら、過去の私にハリセンもって説教に行きます(笑)
私が学んだこと・そして「ビリヤード思考」的行動
リターンした先にあるお客さんのことや社会のつながりのことなんて、考えもしなかった未熟な私。それが、いまだからこそ言える私の若かりし頃の反省ポイントです。
もちろん仕事へのやる気はありましたが、発想がこんなことですから、そりゃ結果にはならなくて当たり前です。今でも、書いていて恥ずかしいし、情けなく思います。当時の上司はじっと、私が気づくのを待っていたのだと思います。
こんなできごとを経て、私はようやく、今回お伝えしている「ビリヤード思考」の重要さに気づいたというわけです。
認められたい、しっかり働きたいと望むならば、〇〇スキルや知識の多さよりもまずは「適切なレスポンス」です。
そうすれば・・・そう、「あの人ちゃんとしてるよ」って言ってもらえます。「ちゃんとやる」「ちゃんとしなさい」は、子どもの頃は全くつまらない言葉に思えても、大人にとっては死活問題なのです(^-^)
高校生のみなさん、最近はレスポンス問題ありませんか?
時間に追われている学生の皆さんへ
最近、塾のスタッフやその他関わり合って仕事している方々にお話ししたことでもありますが、真花塾代表の吉川がビリヤード思考としてアドバイスすることは一つです。
「自分が何も打たないでいる間にも、それが打たれるのをずっと待っている人がいる」ということ
その一点です。
できるけどどうしようか考え中だった、忙しかった、体調がすぐれなかった、それに取り掛かる優先順位を低く設定していた、など、キューで球を打たない理由にもさまざまあります。それはそれで構いません。その1打1打を後で振り返ってみて、次につなげてみてください。
でもいまの若い人たち、とくに高校生、大学生の「コミュニケーションツールを使いこなせる」年齢の皆さんには、ぜひ今からでもすぐに実践してほしいです。若手の社会人ならばなおさらです^ ^
そうすると、意外なほど、メリットがあることに気づくと思います。
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2018年10月21日(日)第3回狂言のことばをみんなで読んでみる会 テーマ《仏師》