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講師ブログ

2019年3月23日

コミュニケーション, 就活, 教養講座, 真花塾にほん伝統文化プロジェクト

狂言をつかった出張ビジネス講座・本格受付!【真花塾にほん伝統文化プロジェクト】

2019年3月某日。
講師である狂言師・河田全休(かわたぜんきゅう)氏と真花塾塾長の吉川、そして若手社会人になられる皆さんとともに狂言《柿山伏》を使ったワークショップ形式・ビジネスコミュニケーション講座を開催しました。

約90分の内容を、少しだけご覧いただきましょう。

まずは座談会形式のインタビューから。アルバイト経験、狂言へのイメージやコミュニケーションについて、それぞれに伺います。

とくにコミュニケーションの大前提「伝わる声」とはどのようなものか話し合います。

いざ狂言《柿山伏》の世界へ。
台本を講師とともに音読します。


台本を大きな声で音読することを通じて、「伝わる声」をつくります。本を見ること以上に、講師の声を自分の耳で聞き取り、おうむ返しすることを意識しましょう。※とくに接客業など、不特定多数の方とお話しする機会が多い方へ。

次は実際の身振り手振りをとりいれて、さらに読み進めます。


セリフとともに実際の役者の動作を行います。楽しみながら、より相手に伝わるジェスチャーとその活かし方を考えていきます。※とくに資料を使った営業やプレゼンなど、相手に印象的かつわかりやすくご説明する機会が多い方へ。

体もあたたまるにつれて、笑顔と笑い声があふれます。

ここで扇が登場。

さらにはこちら。研修という堅苦しいイメージは吹き飛んでしまいますね!

靴を脱ぎ、実際に足を踏みならしてみることで、重心の置き方も体感。


扇を使い、所作をしながらセリフを言って少し演技をします。体のどの部分を意識すれば声や動きを安定させることができるのかを体感。コミカルな動きで、緊張した心も解放できます。※とくに人前に立つことにニガテ意識のある若手社員の方。座学のビジネス研修とは違った視点でコミュニケーションを知りたい方へ。

【参加者の声】
Bさん(20代男性)
狂言は日本史の教科書でしか触れたことがありませんでしたが、意外に楽しかった。接客の仕事では大きな声を出すこともあって、ノドを痛めることもある。お腹からの発声のしかたは役立つと思った。

Nさん(20代男性)
ダンスの経験があるが、狂言の動きは、止まっているときのほうが難しいと感じた。なにもしなくても自分をきちんと見せる、何かを伝える、存在する、というのは仕事でも役に立ちそう。

Dさん(20代男性)
(だたのビジネスマナーなどの研修とはちかって)自分で体験して自分で気づくという、人間的な成長ができるのが面白いと思った。自分が楽しいというのも大切な要素で、(仕事などをしているときも)その楽しさが誰かに伝わればいいなと思う。普段の積み重ねの大切さを知った。

Tさん(20代男性)
台本を読むときも「おうむ返し」が楽しいと思った。(大きな声と動きをやったり、こうしてみんなの前でできると)人前で話したりするのも苦ではなくなると思う。

Iさん(20代女性)
声を出すのはもともと好き。いつも慣れ親しんでいる歌(西洋音楽)とはちがった声の出し方をするのが面白いと思った。

Kさん(20代男性)
大きい声は出せるが、話すスピードや声の高さも気をつけることが大切だとわかった。続けていけば、どもったり言葉につまることもなくなりそう。動きも姿勢に気を付けるだけで体力もつきそう。塾講師経験があるが、言葉で説明することにプラスして教えることもうまくなれる気がする。

【講師プロフィール】
狂言師 河田 全休(かわた ぜんきゅう)

1980年3月31日生。兵庫県明石市出身。私立灘高等学校卒。1999年、京都大学入学と同時に、京都学生狂言研究会(KGKK)に入会。大蔵流狂言師である木村正雄、網谷正美に師事し、およそ20年にわたり伝統的な狂言の習得に努める一方、体験授業やワークショップなどの普及活動にも取り組んでいる。 また近年では「サラリーマン狂言」や「婚活狂言」の創作など、狂言の笑いを現代に広げる活動にも力を入れている。
●主な古典狂言活動歴
1999年『舎弟』アドにて初舞台
2007年『木六駄』披キ
2010年『那須之語』披キ
2019年『三番三』披キ(予定)

●主な創作狂言の活動歴
茶道のビジネスシーンでの活用を提示している実験的茶道グループ「給湯流茶道」において、狂言事業部代表として参加。主にサラリーマンを主人公とした現代風の狂言を創作、上演している。
2015年11月『理不尽納品』@小川町廃ビル(千代田区)
2017年6月『婚活男』@サロンド毘沙門(京都市)
2018年7月『仕立屋争』@千林商店街(大阪市)
2018年8月『ザッツ結婚相談所』@アーツ千代田3331(千代田区)
2018年8月『結婚式場DE天下分け目の大バトル』@雅叙園(目黒区)
2019年1月『かくし芸』『末広かり』@織部(世田谷区)

●学校における狂言指導歴
2004年~現在 大江能楽堂(京都市中京区)小中学生狂言鑑賞会出演
2014年~現在 同志社大学(京都市上京区)留学生ワークショップ講師
2016年~現在 喜界島(鹿児島県喜界町)小学校での島ゆみた(方言)狂言の演技指導
2018年~現在 島前高校(隠岐郡海士町)での国語総合(古典)授業の特別講師

●その他、狂言体験、ワークショップ指導歴
2016年~現在 OBPアカデミア(大阪市)サラリーマン狂言の実演、及び体験講座講師
2017年~現在 真花塾(京都市)古典教養講座(輪読)の実演講師


【コーディネーターからひとこと】

こんにちは。真花塾塾長の吉川です。

私が伝統芸能を観るだけでなく「やってみよう」と思ったのは、古典が好きだという理由だけではなく、西洋のダンスに心身の「限界」を感じたこともきっかけのひとつです。日本ならではの体の使い方、ムダなく美しく見せる所作は、一時的な「テクニック」ではなく、心身の「鍛錬」につながります。まだ若い時分だからこそ、日本古来の体の使い方を知り、精神を豊かにする努力も大切です。

伝統芸能は、深く知れば知るほど、自分の教養や視野が広がっていくのが実感できます。

長い仕事人生においては、テクニック的なコミュニケーションも、ときには必要になることもあります。

ですが、「誰と」「どんな場でも」「堂々と」渡り合えるという自信は、私たちの一生の財産になります。どのような年代の人とも臆せずに、初めて会う方とも楽しくスムーズにお話ができるという財産(自分への信頼)を、ぜひこの講座を通して体験していただきたいと思います。

伝統芸能を、”明日使える古典”としてとらえ、たくさんの方々の長いキャリアにおけるスパイスとして活かしていただけますと幸いです。

ご興味を持たれた方、ぜひこちらからお問い合わせください。