お医者さんから学ぶ“がんばりたくなる!”コーチング 高校生指導Q&Avol.7

週明けから大きく体調を崩してしまい、ようやくほぼ全快に向かっています。おかげさまで習字の今月の課題提出にも、何とか間に合わせることができました!\(^o^)/

年に1回あるかないかという体調不良ですが、今回はしつこいノドの痛みが引かないまま悪化してしまい、あらためて「体が資本」という言葉をかみしめています。声が命の動画添削において、生徒さんにもさまざまにご気遣いいただき、心からお礼申し上げます。

どうしようもない体調不良は、やはりお医者さんに診てもらうことがいちばんですよね。今回は、私が数年お世話になってる内科の先生とのやり取りと、それを生徒とのコミュニケーションの参考にしようと思い、さらにとっても感動した!というエピソードをお伝えしたいと思います。

診察も処方も土台はコミュニケーション

さて、 処置室でしばらく待っていると、颯爽とお医者さんがやってきます。そして「2週間かー。しつこいね。」といきなり本題。実は事前に問診票に「2週間前からノドの痛みとせき込み」と書いていました。お医者さんの、それを踏まえたこの単刀直入さを、毎回私はとても頼もしいと思っています。

それは、書いていることを細かく丁寧に読んで、自分のために考えてくださっているんだと感じるからです。

たしかに、相談したいときに何度も同じことを説明するのって、話題が先に進まず、しかも「へぇー」と初耳っぽく相槌を打たれてしまうと、なんだかとっても疲れてしまいますよね。

そしてさらに・・・。

うーん。不特定多数の人とを会ったりしますか。お仕事は?

そうですか、塾の先生か。小学生?中学生?学年は?

幼稚園から高校生なら、そりゃ風邪はもう職業病みたいなもんやね。みんな学校は休んでも塾はがんばるもんね(笑)

じゃあ、薬出しますが、眠くなってもいいですか。

眠くならないものだとどうしても治りは悪くなるし、仕事しながらだったらもっと治りにくくなります。だから薬は全部毎回きっちり飲んで、休めるときにはガッと一気にやすむようにしてください。

塾はこれから正念場やもんね。先生も頑張らないとね。じゃあ、きっちり薬を飲んでも悪いままだったらそのときまた相談に来てください。仕事の前に長いことお待たせしてごめんなさいね。

診察を受けるまでぐったりげっそり。気力もあんまりなくて困っていたのが、まだ肝心の薬も飲んでいないのに、よっしゃがんばるぞ!と思えたのは、やはりお医者さんのおかげです。いまきちんと指示通りに薬を飲み、摂生し、丁寧に自己管理して過ごせています。ありがとうございます!

モーレツな安心感と信頼。その秘密は?

病院からの帰り道、やり取りを思い出して、こんなことに気が付きました。

1)単刀直入に本題に入ったあとは、じっくりと毎日の生活スタイルを聞き出す。
2)きっとお医者さんとしての確固たる「風邪の治る方法」は持っているに違いないのに、あえて「薬を飲んでから眠くなってもいいですか」と患者の希望を確認する。
3)「毎回きっちり薬を飲む」と、やることを明確に指示して患者の「自分で治そう!」という真剣さを引き出し、病院に来るだけでは治らないのだ、なんのために治さなければならないのかということを思い出させ、それでももしだめだったときには相談に乗るから、と寄り添ってくれる。

これらはすべて、モーレツな安心感に直結するのではないでしょうか。

受付から2時間待ったことや、お医者さんだけどポロシャツで白衣は来ていないとか、雑談らしいものが一切ないとか、なかにはそれが気になる人もいるのかもしれませんが、そんなことはもはや全て余計な枝葉の話です。

このように、自分をちゃんと見てくれているのだと信じられる気持ちは、どんなものにも代えがたく、そして強烈なモチベーションにつながります。

これは生徒との向き合い方と同じだな、と私はいつも気づかされます。

塾講師はこう使う!お医者さんのコミュニケーションテクニック

・面談前に調べれば分かるような情報はできるだけリサーチをしておく
・ダレないように雑談はできるだけ控える。(余計な励ましはしない)
・結論を伝える前に、生徒の毎日の生活スタイルや勉強の目的目標などを、多様な質問で引き出す
・生徒の指導に対するリクエストを聞き出して応える一方で、「自分のやりたいようにしているままでは伸びない」こともさりげなく伝える
つぎに自分から相談すべきタイミングを明示しておく

もし私のいきつけの内科のお医者さんが「医者の言うことを聞け。そのとおりにしろ」というタイプの方だったら、きっと、感謝はしたのかもしれないし、言われたことは守ったのかもしれませんが、5年もお世話にはなっておらずに「立地がいい病院」を選んだと思います。

ひきつけるものがあるからこそ、「困ったときはあの人だ」と思い出してもらえるのですね。

相手に、数ある同じようなサービスを提供している中から、わざわざ自分を選んでもらう、という点ではどの職業も同じなのかもしれません。

塾講師も生徒や保護者の方にとってそうでありたいものだと、私はいつも思っています。

さぁ、ご一緒に冬の受験シーズンを元気に乗り切りましょう!