講師ブログ
2018年2月23日
受験直前、直後のオトナの神対応

受験シーズン。この日のためにと一生懸命に励んできました。
実はこの時期、講師の新しい仕事がひそかに始まります。
物事に「絶対」がないのは受験も同じ。生徒の全員が成功するとは限りません。
もし成果が出たとしても、第2志望以下の合格では、やはり達成したとは言えません。
それが彼らが本当に望む到達レベルだったかどうかは、また別のお話です。
大人への階段を上るのに失敗は付き物ですが、こと受験に関しては、失敗の原因を一番よく分かっているのは本人であることがカギです。
私にも経験がありますが、自分で自分のしてきたことを苦々しく思うのは、やはり辛かった。
こんなときはとにかく聞き役に徹することが肝心。
人間というのは不思議なもので、とにかく横に座り、じっと見つめて、聞いてあげるだけで、ふと勝手に立ち直るものです。
それから満を持して、最後の進路指導、勉強の指導を始めるのです。
次の試験への切り替えをする子もいれば、受かったところで頑張ろうと思い始める子、来年こそはと決意する子、そもそも志望校だと思っていたところに行かなくても夢は叶うんじゃないだろうかと模索を始める子、いろいろいます。
それらのどの選択肢も、いまのその子にとっては必要な検討です。
今までは勝手に突っ走ってきたのが、塾や家族に正直に相談しようとするでしょうし、改めて助言を求めてきます。
そのときに本人とご家族に最適な道を提示するために、塾長はいろいろと調べ、考え、準備をするわけです、
気合いを入れて頑張らせるのは受験前日まで。
なかには受験シーズンからやたらとハイテンションになる講師や家族もいますが、それはちょっと違います。
受験がほかの誰のものでもなく、生徒本人のもの。これまでがんばってきた彼らが、そう簡単に潰れるわけはないのです。
余計な励ましもしません。生徒は絶対に自分の道を見出します。
成功すれば一緒に跳び跳ねて喜び、もし失敗したときには、一緒にコーヒーでも飲みながら、まずは聞き役に徹する。
大人ができる神対応のひとつです。